悲しみよ こんにちは


不幸や怨みは忘れないが幸福や恩は忘れやすい。佐藤春夫氏の「幸福はアイスクリームみたいに融けやすいから、すぐ忘れてしまい、詩や物語の材料にならない」と歌っていた。


最近サガン悲しみよこんにちはを読んで映画も見た。主人公はある出来事からそれが頭から離れなくなり 夏がやってくると悪夢を見てしまう そして向き合うしかなくて「悲しみよ こんにちは」と話しかける。

人間ってそのときの状況を目だけじゃなくて匂いだったり音だったり鼻や耳でも記憶する。だからスイッチが入る瞬間が分からなくてたまにどうしたらいいか分からないくらい落ち込むときがある 私にはまだ向き合うだけの力がなくていつも押し潰されてしまう。


私の記憶がときどき私を裏切ってドン底に突き落とす。だからそういうときに逃げるんじゃなくて向き合うためにこのブログに色んなことを綴ろうと思う。